ad:techで感じた中小企業でも無視できないWebマーケティング・ブランド構築
今年は、スマートフォン&モバイルEXPOとad:tech tokyo 2011の開催日程が同じだったですが、予定が半日しか取れなかったため、今回はad:techのみに行きました。
会場は、プリンスパークタワー
大きくブースとカンファレンス(セミナー)に分かれています。写真はブースの様子。
カンファレンス会場の様子です。写真のカンファレンスは、『Eコマースの新たなるマーケティングチャレンジ~次世代レコメンデーションの活用~』というテーマでした。会場では、11月にガプスモバイルのセミナーを行っていただくYUMEMIの社長もスピーカーで参加されていました。
こんな感じのカンファレンスが同時並行で行われています。
ブースは、1時間もあれば一通り見ることができるのですが、カンファレンスの方は、カテゴリーごとに分けられているものの同時並行で行われているため、すべてを見ることができないのが残念。
スポンサーブーストして、googleやマイクロソフトの常設ブースがありました。
グーグルのブースでは、フリードリンクコーナーやビリヤード台が置いてあって、googleらしい雰囲気になっています。
ちなみに去年のは、アーカイブとして、音声や資料がダウンロードできます。
http://www.adtech-tokyo.com/2010/ja/presentations/index.html
大手やCPなど特定の分野の業界向けのソリューションが多かったですが、今後、中小・小規模企業にとっても無視できないと感じた点をまとめてみました。
集客はソーシャルを含めたWebメディアミックスへ
メディアミックスとは、商品をプロモーションする際、テレビやインターネット、新聞、雑誌、屋外広告などを組み合わせて、それぞれの弱点を補いながら費用対効果を上げる施策のこと。
特に中小・小規模企業でのインターネット施策といえば、PPC広告(リスティング広告)とSEOが中心でした。
しかし、ソーシャルメディアの飛躍だけでなく、インターネットの入り口がPC、スマートフォン、携帯など多種多様になってきたため、インターネット単体でとらえた単一のプロモーションでは、ますます費用対効果が悪くなります。
Webメディアミックスという言葉があるのかわかりませんが、インターネット上でプロモーションを行うとき、検索やブログ、facebook、twitterなど、個々のメディアの特徴に合わせた施策をミックスする必要がこれまで以上に重要になると思います。
自社のサービスや商品に合わせて、Webメディアのミックスの仕方は変わりますが、その土台作りを今から行うべきでしょう。
現状、単一キーワードのSEOとリスティング広告しかしていないのであれば、
・アクセス解析のより詳細なチェック
・自社サイトの更新、変更を素早くするためのCMSの導入
・ブログやメルマガなどの定期的な情報発信
・コンテンツベースの多数のキーワードでのSEO対策
・PPCは広告としてだけでなく、キーワードなどのリサーチツールとして再活用する
・ツイッター、facebookのアカウント作って市場を知る
といったことからでも遅くはないと思います。
自社ブランディングの重要性
Webでのプロモーションにおいて、ソーシャルメディア施策の比率が高くなることを考えると、自社のブランド力を高めるということがより重要になってきています。
ECの市場は8兆5千億円とも言われていますが、その3分の1は、楽天、ヤフー、アマゾン。
これらの巨大モールで物を買うとき、非常に多くのユーザーが個々のショップではなく、楽天やヤフーで購入したという意識を持っています。
そのため、自社としてのブランド力をアップしないと、ユーザーのリレーションを築くこと、ユーザーを資産化することができなくなり、いずれモールに飲み込まれてしまって、独自の事業成長の機会を失ってしまうかもしれません。
サービスやソリューション自体は、ソーシャル一色でした。
いろいろと刺激的なカンファレンスがあったのですが、あまり時間がなかったため、来年はもう少し時間をつかって参加しようと思います。